Second Secret
どうりで今日この服を着ようと思って探してもないわけだ。

じゃなくて。


「先生、勝手に下着入ってる引き出し開けるのやめてくださいって言ったじゃないですか」

「しょうがねえだろ。それにこの間のは開けてねえって言っただろうが」

「開けてないのに、見たことない下着の色がわかるわけないじゃないですか」

「お前のことなら何でもわかんだよ、俺は」


急にそういうこというのって、本当にずるいと思う。

そして先生は、そういうことを言うと私が何も言えなくなってしまうのをわかってて。

まるで計算してるようで、むかつく。


「なんなら、お前の今日の下着の色、当ててやろうか」

「...結構です」


結局こうやって、私は元の話が何だったかさえもわからなくなる。
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