Second Secret
「まあ当ててやってもいいが、それじゃつまんねえしな」

「何がつまらないんですか」

「夜が」


聞いた私がバカだった。

もう何も言う気がなくなるくらい、バカバカしい。

先生の頭の中を一度でいいから覗いてみたいもんだ。


「って、こんな話し込んでる時間はねえ。ちょっとこい」


そう言って先生は、私の腕を掴んで部屋の外へ引っ張っていく。

何がなんだかわからないのに、早足で歩いていく先生に必死でついて行く。

というかもはや、引っ張られてる。


「どこ行くんですか!?」


てっきり外へでて、何処かへ行くのかと思ったら。

エレベーターの中で押したのは、今いる階よりも上の階。
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