Second Secret
「ちょっと、ほんとにどこ行くんですか!?」

「いいか、お前は俺が何を言っても黙って頷いてればいいからな」

「え?何の話...」


先生が何を言ってるのか、さっぱりわからないままエレベーターは目的の階に止まった。

また早足で歩いていく先生に引っ張られて、足がもつれそうになる。

しばらく廊下を歩いて、足を止めたのは客室のドアの前。


本当に、何をしに来たんだろう。


先生はため息をついたかと思えば、急にそのドアをノックし始めた。

何度も何度も。


「ちょ、ちょっと先生!」

「おい!さっさと出てこい」


私の言葉なんか聞き入れてくれなくて、先生はドアの向こうの誰かに何故か怒鳴っている。
< 62 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop