Second Secret
ドアが開いて、うるさいなという声とともにそこに現れたのは。

背が高くて、細くて、スラっとしてる美人さん。


誰だろ、この人。


「なんでそんなにいつも荒々しいわけ」

「お前に会うときはいつも、くだらない理由だからだ」

「くだらない?いい加減にしてよね。誰のせいでこんなことになってると思ってんの」


何の話をしてるのかはさっぱりわからないけど、何か大変なことが起こってるらしい。

それも先生のせいで。


もしかして、急に旅行に行こうなんて言ったのはこの人に会うため?

私との旅行じゃなくて、この用事がメインだったりするのかな。


そうだったとしたら、ちょっと落ち込むな。

私との旅行が、ついでっていうのが。
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