Second Secret
先生の顔を見ると、笑ってた。

何だかその笑顔を見たら、少し気持ちが落ち着いて。

私も笑って、一緒に部屋に入った。


部屋に入ると、女の人はもう座ってて、その向かいに私たちが座った。


「で?今さら話すことなんかあんのかよ」

「あるわ、大ありよ。私、お見合い結婚なんて絶対に嫌。ていうか今の時代、お見合い結婚とかあることが理解できないわ」


お見合い?結婚?

彼女が何の話をしてるのかわからなくて先生を見ると、先生は何ともつまらなさそうな顔をしていた。


多分、面倒なことなんだろうな。


「そんなこと俺に言われたって知らねえよ。どうしようもできないだろ」

「雅斗が実家に戻ればいい話でしょ!」


駄目だ、全然話が理解できない。
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