どうして私を選んだの?~2度目の恋*涼太SS〜【完】
花音さんのアドレス帳を開き、番号を押す。
耳に当てると、いつもと変わらない機械音が鳴り響いた。
『もしもし、涼太くん?』
3コールで出た花音さん。
『あ、合同合宿のことですけど、先輩からOKもらえたんで…』
『本当!?よかった〜、涼太くんありがとう、ウチの学校、涼太くんたちのとこと違ってあんまり強くないし、無理かな〜って思ってたとこなの』
本当に嬉しそうにそう言う花音さんにオレも思わず、笑顔がこぼれる。