私と君のひみつきち

「先生は、もう帰っちゃったんですけど。怪我大丈夫ですか?」

「あっ!人がいてよかった。」

「保健室の眠り少女先輩。」
彼、1年生だったんだ。学校を、休みがちな私は、彼が何年かもしらなかった。

「そうだけど。私の、…名前は…愛です。浦ヶ谷愛…です。」
名前、言えた。でも、もう無理かもしれない。
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