きみくじ当てます



何もしてない、


……って



「いや、あの、さ」


「?」


真っ直ぐ俺を見上げてくる柊から、さっと目を逸らす。


いや、だから…



「ボタン。」


指をゆるく向けてぼそりと教えてやった。


柊はえっ?と下を向いて



「―――!!!!」



声にならない悲鳴をあげた。


「あ、忘れてた」


なんて言う月島ののんびりした言葉から一拍置いて


「久賀くんのスケベー!!」


バチーン!


「なんでだ!」


柊の渾身のビンタを喰らってしまった。


「いやああああ見ないでー!」


勢いよくしゃがみこみ、ブラウスの前を掻き抱いて喚く柊を前に


え?
え?


とオロオロしていると、月島がくすくす笑いながら俺の肩を軽く叩いた。


「大丈夫だよ、俺ほんとに何もしてない」


「は!?」


は!?


お前この状況で何言ってんだ!


「柊さんから話、聞いてよ」


「ちょ…、月島!」


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