きみくじ当てます


「そっか……」


わたしは俯いて、自分のつま先に視線を落とした。



それじゃあ、

やっぱり



今日で終わりなんだね。



わたしと一緒にいても、久賀くんには悪いことばかりで

わたしは近づきたくない存在なんだもん……。




鼻の奥がツンとして、

じわりと浮かんできた涙がわたしの視界を霞ませた。







今日で さよならなんだーーーー





「だから、まだ、一緒にいて欲しいんだけど。」


「え?」



予想していたものとは違う答えに、さっと顔をあげた。


そこには照れくさそうに頭を掻く久賀くんがいた。


「まだ理由もわからないし……っていうのは口実で…、なんていうか、その」







「俺は柊と一緒にいたい。楽しいんだ。」






< 138 / 148 >

この作品をシェア

pagetop