きみくじ当てます
「あー、…アズマ」
お前も家来か。
しかもその2。
「なんだよその目」
「別に。お互い頑張ろうな」
手を差し出すと、にっと笑いながら握られた。
「俺のセリフは一言じゃないぞ、残念だったな」
「は?」
一言じゃない?
「一言もないの?」
「ちげーよ!お前よりあるって言ってんだ」
はあ!?
俺はその2の台本を奪い取った。
げ、マジだ。
なんでその1よりその2のほうがセリフ多いんだよ。
おかしいだろ。
「山崎サーン、異議アリ」
台本をメガホンの形にして訴えるも、山崎はシッシッと片手を振った。
「却下。さあさあ、練習始めるよ!みんな所定の位置についてー」
なんだアイツ。
……所定の位置って?