きみくじ当てます


とりあえず真宏の隣に立ってみたが、まだ出番じゃないと引っ込まされた。


「あんたの出番はまだまだまだよ!」


「出番どこだよ?」


「一番最後」


なんだそれ。

家来その1相当ヒマじゃねぇか。


かわいそうな役だなぁ。

ある意味ヒマでラッキー、だけど。


やることがない俺はとりあえず教室の隅でぼんやり練習風景を眺めた。



あ、

廊下に柊優那発見。


友達らしき女子と楽しそうにおしゃべりしながら歩いている。


俺は廊下に出て、口元に手をあてて叫んだ。


「柊優那!」


「きゃっ!」


柊はかなりびっくりしたみたいで、体が跳ね飛んだように見えた。


「な、何だ久賀くんかぁ。驚かさないでよ。何?」


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