きみくじ当てます
そして柊の手をとってキャラメルを乗せる。
柊はきょとんとした。
「やっぱり、いらないの?」
はっ!!
「違う違う、そうじゃなくて…」
えーと、何て言ったらいいんだろう。
俺は頭に人差し指を当てながら、あーとかうーとか唸った。
わかんね~
「キャラメルくれたときしてたやつ、もう一度やってほしいんだけど」
ごほん。
これで通じたか?
ちらりと柊の様子をうかがうと、はじめは首を傾げていたが、しばらくして思い出したらしく笑顔になった。
「なんだぁ、そういうことか。いいよ、やったげる」
理解してくれた柊は、キャラメルを後ろに隠し、ごそごそやったあと手を前に出した。
「はい、どっち?」