きみくじ当てます


「お前な、恥ずかしくねーのか!俺なら恥ずかしくてやってらんねぇぞ」


真宏の真ん前に立ち、2つのレンズに手のひらを被せてやると真宏の綺麗な瞳が現れた。


「恥ずかしい?これのどこが恥ずかしいんだよ」


「やってること全部がだ!」


とぼける真宏の双眼鏡をばっと奪い取ると、真宏は途端に不機嫌そうな顔になった。


「なんだよ。俺はお前のことを思ってだな……」


「思ってくれるのは有り難いがほかに方法あるだろっ」


ぜってー俺が嫌がるのわかっててやってるコイツ!

俺が怒ってつっかかりにくるのを面白がってるだけに決まってる!


…ということは

俺はまんまとこいつの思惑にハマったってことかー!


「今さら気づいても遅いんだよ、遼平」


くそっっ!!


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