きみくじ当てます
「しかもチョコレート、ビスケット、茎わかめって。絶対山崎か真宏の私用込みだな」
「……だね」
柊もいまさら気づいたのか納得して頷いた。
「とりあえず、小物から行く?衣装生地は荷物になるから最後のほうが身動き取りやすいだろ」
「うん。じゃあホームセンターからだね」
まずはホームセンターに行き、新しいとは言えない自動ドアをくぐり抜けると、ホームセンター独特の匂いがした。
グレーのかごを手に取り、うろうろと歩きまわりながらガムテープやらカッターやらをかごに放り込む。
結構広いし、どこに何があるか心得てなかったから思ったより時間がかかった。
「ふぅ。こんなもんか?」
メモとかごの中身を交互に見比べながら漏れがないかチェックしていく。
「しゃぼん玉もいれたし、カラーフィルムもいれたっと。こんなもんだよなひいら……」