きみくじ当てます
「なんだよ」
女の子は俺の隣に膝をついていたようで、起き上がった俺と目線の高さがほぼ同じだった。
「あの…、どこか具合でも悪いんですか」
ぶっ
「…や。寝てただけ。疲れたから」
「あっ、え、そうなの。ごめんなさい、こんな所で寝てる人なんて初めて見たものだから…」
女の子はあわあわと謝り、顔を赤くした。
すんません、俺が変なことしてたのが悪いんで。
「あー、俺は久賀遼平。お前は?」
とりあえず、頭を掻きながら自己紹介。
女の子は一瞬きょとんとしながらも、俺の質問を理解して笑顔をみせた。
「柊優那」
「柊ね」
知ってるかも。
隣のクラスだ、たぶん。
座ってる俺の隣に、柊も腰をおろした。