きみくじ当てます
「ぎ……」
確認をとろうとくるりと振り返ると、そこに柊の姿はなかった。
「げぇっ」
やっべーはぐれた!
そういや柊のこと全然気にしてなかった!
いつからだよー
柊怒ってっかな~
いやいや焦るな、所詮はホームセンター内。
探せば絶対見つかる!
俺は急いで自分がまわってきた場所をたどり始めた。
途中ではぐれたんだから、その近くにいるだろう……
なんて考えながら探しまわったものの、柊の姿はどこにもなかった。
くっそー、なんでだ。
人探しで苦労したことは今までないのに。
なぜ柊は見つからないんだ……
このまま次の場所に行くなんてできないし、どうしようか、と両手を腰にあてたとき、固いものが俺の右手に触れた。
………あ