きみくじ当てます
ホームセンターを出て、今度はお姫様のティアラを探しに可愛い雑貨屋さんに行った。
ここは女の子なら誰でも胸が弾んじゃうような可愛いもの揃いで、
わたしは浮かれぎみにアクセサリーを手に取ったりオルゴールを鳴らしてみたりしていた。
そしてふと、久賀くんに目をやると。
「ぷっ」
思わず吹き出してしまって、久賀くんは眉を寄せた。
「何吹き出してんだよ」
「だって、似合わない……」
ホームセンターのビニール袋を片手にティアラを探している久賀くんは、笑えるほどここに馴染めてない。
またツボにハマってしまいそうで、
なんとかそうならないようにこらえていると久賀くんが何かを手に取った。