きみくじ当てます
「柊ちゃんは遼平の運を落とすんだぜ」
「ああ」
「だから、一緒にいたらせっかくの運がだめになるんだよ?離れたほうがいいだろう」
当たり前のように言い並べる真宏に、今度は俺が腕を組んだ。
「あのなー」
反論体勢をとる俺に、真宏は真っ直ぐに目を向けている。
「お前が言い出したんだぞ、一緒にいたらはずれる理由がなんかわかるかもっつって」
「うん」
「なのに今度は離れろって。そんな簡単に、離れたりできるわけないだろ」
「うんうん」
「それに…、俺は昨日、あることに気づいたんだよ」
「へぇ?」
真宏は面白そうに片眉をあげた。
その顔に、言おうか言うまいか迷ったが、迷った挙げ句に口を開いた。
「柊はな……」
カタンッ