きみくじ当てます
な…に……?
しらない…そんなの……
わたしの様子に、
えっ?知らなかったの?
と河野さんが目をまるくした。
「久賀くんが柊さんと一緒にいるのって、柊さんといるとくじ運が落ちるから、その理由が知りたくて一緒にいるって聞いたんだけど。だからてっきり知ってると思ってて……」
河野さんはごめんね、と言い気まずそうに去っていった。
あとに残ったわたしは動くこともできずにその場に突っ立っていた。
わたしといるとくじ運が落ちる……?
その理由を見つけるために一緒にいたいって
そういうことだったの――――
なにも考えたくなくて
とりあえず家に帰りたい、
そう思いながらふらり、と覚束ない足取りで昇降口を出ようとしたとき。
「柊ー!」