きみくじ当てます
久賀くんは少し息を飲んで、それから静かに口を開いた。
「まあ、そうだけど」
「………」
「柊と一緒にいたかったのは最初はそれが目的で―――」
「久賀くんの、バカ!!」
私は素早く鞄の中からポーチを取り出し、久賀くんに投げつけた。
「こんなもの、もういらない!最低!」
「柊!」
私は外に飛び出した。
バカバカバカバカ
浮かれてた私がばかみたいじゃない
久賀くんを
好きになった私がばかみたいじゃない……
私を邪魔だと思って近づいたなんて
そんなこと、久賀くんの口から聞きたくなかった
何かの間違いだったらいいのにって思ってたのに……