きみくじ当てます
【遼平】
なんてこった
柊にポーチを投げ返された翌日、俺は机に突っ伏して自分のばかさを恨んでいた。
なんてこった
本当に俺は何をしてるんだ。
「遼平」
柊泣かすなんて。
そりゃそうだろー、あんな言い方したら傷つくに決まってる。
「遼平って」
でもな、最後まで話を聞かずに逃げ出した柊も柊じゃん。
親に教えてもらわなかったのか?
話は最後まで聞きましょう、って。
……いや、俺が悪いか。
「りょうへえ」
「なんだよ」
むく、と体を起こすと、真宏がむっとした顔をして立っていた。
「なんだよじゃないだろ。さっきからずっと呼んでたのにシカトこいてたくせに」
「あーあーすいません」
「………」
真宏のこめかみに青筋が立ったような気がしたが、それどころじゃない俺はまた机に突っ伏した。