きみくじ当てます
やれやれどうするか、と頬杖をついて、思案しようかな体勢に入るとなにやら考え込んでいた真宏がおい、と口を開いた。
「ところでさー、疑問なんだけど」
「ん?」
「柊ちゃんに遼平がくじ運強いって教えたのだれ?」
「んなもん、知るかよ。ったく、余計なことを言いやがって」
そいつが柊に教えなけりゃ、変な風に解釈されたまま逃げられることもなかったんだ。
「知るかよ、じゃないだろ。おかしいだろ。遼平のくじ運が強いのを知ってるのは俺だけのはずだよ。なんでそいつはそのことを知ってるうえに、柊ちゃんといるとくじ運が落ちるってことまで知ってるんだ?」
「あ」
確かに。
言われてみればそうだ。
何で知ってるんだよ。
どこで漏れた?
なにか思い当たるところは……
はっ!
まさか……
「真宏……、お前が」
「違うからな絶対」