僕の気持ち 私の気持ち SS
怒ってるかも、なんて考えたら不安になっちゃって。
部屋の中を、あっちへウロウロ、こっちへウロウロ。
そしたら、ピンポーンッ
なんて、インターホンが鳴っちゃって。
もうっ。
なに、こんな時に。
宅急便?
新聞なら要らないよ。
ピザだって頼んでないよ。
私は、イライラと不安を抱えて玄関のドアをすこーし開ける。
そしたら。
ダァーーッと、ドアが全開になり。
ドアノブを掴んだままの私は、そのままドアと一緒に外へと倒れこんじゃった。
「きゃっ!」
その上、外からドアを開けた人へと抱きついちゃった。
「ご、ごめんなさいっ」
慌てて、その人から離れようと顔を上げたら。
「よっ、まゆう」
「しゅんっ」
大好きな俊一が。
ずっと逢いたかった俊が、私をぎゅっと抱きしめる。
「お、おかえり」
いきなりの登場に、私の体温急上昇。