僕の気持ち 私の気持ち SS
昨日も一昨日も、最近ずっとお疲れモードの瞬ちゃん。
逢いに来てくれるのは嬉しいけど、色んなところで直ぐに眠っちゃう。
床にゴロンと寝転がってそのままだったり。
ソファの上なんて、ちょー気持ちよさげにスースーいってる。
でも、たまーに膝枕でこうやって寝ちゃうんだ。
ちょっと嬉しい瞬間。
あんまりキレイな顔してよく寝ているから、またちゅうしちゃうぞ。
ちゅっ。
「んん……!?」
二度目のちゅうに気付いたのか、急に起きる上がる瞬ちゃんに私はびっくり!
「あ……ごめん。また寝ちゃってた……」
寝ぼけ顔の瞬ちゃんが、目を擦りながら謝る。
「いいよ。大丈夫」
内緒のちゅうに、私の心臓がドキドキいってる。
女の子からちゅうなんて、バレたらちょっと恥ずかしいじゃない。
「何、顔赤くしてんの?」
「えっ?! な、なんでもなーい」
照れ隠しに私が立ち上がると、瞬ちゃんてば後ろから抱きしめ、耳元で囁き攻撃。
「こらー。何隠してんだよぉ~」
私は、くすぐったくて首をすくめた。
「ひゃあっ! 隠してないっ、隠してないよぉ」
逃げようとした私の耳たぶは、瞬ちゃんにまんまと噛まれて崩れてしまいそう。
そうして、クルッと私の体を自分の方へ向け、あのイタズラな唇が持ち上がる。
その表情と近さに、私の心臓はもうもちそうにありません。
ドキドキが急上昇している私に、瞬ちゃんから止めのひと言。
「じゃあ、ちゅうしよ」
ずっきゅーん。
キュンキュンメーターが振り切っちゃった私の口から、つい漏れた言葉は。
「さっきしたよ」
あっ……。
正直者の口からついポロリ。
「え?」
内緒のちゅうがバレちゃった。
おしまい