月光の降る世界へ
僕が向かったのは、近藤さんの部屋。
「近藤さん、入ってもいいですか?」
「総司か? いいよ、入りなさい」
お邪魔します、と襖を開けて部屋に入る。
部屋の中では、いつもと同じ優しい顔の近藤さんと、山南さんがいた。
近藤さん達は、土方さんと違って僕をいじめないし~
ここが、僕のお気に入りの場所だ。
いつもなら、ぼんやりとした時間を過ごすんだけど・・・・・・
今日は、とことん僕の愚痴に付き合ってもらう。