月光の降る世界へ


そんな僕の耳に、ドタドタと廊下を走る音が聞こえてきた。



・・・・・・やばい、土方さんに見つかるかもしれない。



「近藤さん、お邪魔しました!!」



僕は、急いで部屋から出た。


そして、廊下の柱の影に隠れる。



「勝ちゃん、総司来なかったか!?」



案の定、土方さんは近藤さんの部屋に来た。


でも、そのまま部屋から出てこない。


近藤さんが上手く誤魔化してくれたのだろう。
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