月光の降る世界へ


といっても、『姉さん六角』の部分を『“歳さん”六角』にしてみたり・・・・・・


その程度のことしかしていないのだが、なぜかそれが面白かったらしい。


もちろん、この歌には豊玉さんの句も入れてある。



「総兄・・・・・・“ちょうしゅう”ってなあに?」



いきなりのことに、口に入れていた大福が喉に詰まりそうになる。



「ゲホッ、ゴホッッ!!

誠太郎、それ誰から聞いたんですか?」



咳き込んだせいで、涙目になっている。


そこまで驚かれるとは思わなかったのだろう。


誠太郎は、僕の背中を叩きながら「ごめんね?」と言っている。


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