月光の降る世界へ


「もう、大丈夫です。

誠太郎、どうしてそんなことが知りたいんですか?」


不思議だった。


どうして、こんな子供が長州のことを知りたいと思ったのか。


どこで、その話を聞いたのか・・・・・・


疑問は浮かんでは消える、それを繰り返していた。



「んっとね~、なんか知りたいの」


「僕が説明したら、土方のおじちゃんが怒るんだよね・・・・・・

だから、誠太郎のお父さんに聞いてみな」



僕が説明したら、なんか怖くなるって土方さんに言われたし・・・・・・


なんか、こう血生臭くなるらしい。

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