月光の降る世界へ


「うん、分かった」


「もう、暗くなるし誠太郎は家に帰りなさい」



今の京の町は、何かと物騒なのだ。


あまり暗くなると、危ない。



「え~、でも・・・・・・」


「お家の人が、心配されますよ?」



誠太郎は、まだ遊びたそうにしていたが、コクリと頷き、部屋を出て行った。


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