月光の降る世界へ


「誠太郎・・・君は一体何者?」


「え?」


「だから、君は何者なの?」



よく分からない、という顔をしている。


もし、この子が長州の間者なのなら・・・


僕は、この子を殺さなくてはならない。


だから・・・お願い。


普通の子だといって――――
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