月光の降る世界へ


「お前は、本当に武士なのか?

関係のない子供殺しといて・・・・・・油断ばかりして」


「なっ、おれ、は・・・・・・」


「黙れ」



僕は、まだ喋ろうとする片岡に止めを刺した。


目を見開いたまま事切れている片岡。


こいつの最後にはぴったりの姿だ。


僕は片岡の遺体を跨ぎ、外に出る。


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