蒼碧
消えた光
――…
「じゃあ、行ってくるよ」
「…ごめんなさい。朝ごはん」
「いいんだ。気にしないで」
あれから2人で過ごして、お昼前に、総は仕事に出かける準備をしていた。
「じゃあ、行ってくる」
「はい。気をつけて」
総を見送ってから、安芸はソファーの上に放り投げてある携帯を見つけた。
「総さんの…」
今出て行ったばかりのはずだから、きっと追いつけるはず。
そう思い、安芸は急いで部屋を出た。