蒼碧
ものすごい足音が聞こえたかと思うと、バンッ!!と襖を開けて、お姉様が入っていらした。



「……お姉様…?」



突然のことに目を見開いていると



「安芸っ!!」


「いたぁぁっ!!」



いきなり髪をひっぱり上げられた。



「この、クソ女っ!!女狐!!淫乱っっ!!」


「いたいっ!いたいっ!!お姉様……っやめて…くださ…っ、あぁぁっ!!」



ガンッとものすごい痛みが頭を襲う。


お姉さまが私の髪を掴んだまま、箪笥に思いっきり頭を叩きつけてきた。
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