蒼碧

――…


それから、数日後の宗元家では、眉間に皺を寄せたまま何度も報告書を読む総の姿がいた。



「………」


「安芸さんという方は、」


「報告書を読めばわかる。下がれ。松田」


「…正直、総様のお相手にはふさわしく…」


「さがれっ!!」


「は…」



俺の秘書の松田は、頭を下げて部屋を出て行った。
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