蒼碧
そして安芸の傍に行き、膝を立てて、安芸の細い手を握りしめた。
「安芸さん…いえ、安芸」
その力強い声に、心臓が強く鳴り響き胸が揺れ動いた。
「迎えに行きます」
「総さん、たとえ上手く出れたとしても、母を見捨てては行けません」
「ですから、一緒に…」
安芸はゆっくりと、でも力強く首を振った。
「こうして週に一度総さんに会うだけで、私は……とても救われる想いです」
「…安芸」
総は、ゆっくりと安芸の背中に手を回し、抱き締めた。
この少女を温かな真綿のようなぬくもりで包んであげたい。
そして、その役目は自分でありたいと、強く思った。
「安芸さん…いえ、安芸」
その力強い声に、心臓が強く鳴り響き胸が揺れ動いた。
「迎えに行きます」
「総さん、たとえ上手く出れたとしても、母を見捨てては行けません」
「ですから、一緒に…」
安芸はゆっくりと、でも力強く首を振った。
「こうして週に一度総さんに会うだけで、私は……とても救われる想いです」
「…安芸」
総は、ゆっくりと安芸の背中に手を回し、抱き締めた。
この少女を温かな真綿のようなぬくもりで包んであげたい。
そして、その役目は自分でありたいと、強く思った。