運命ってありますか?
…ルーク。
あれはやっぱり告白だったの?

「ハハハッ。罪づくりな女だ。みんな断ったのか。」
「…はい。」

ルークが答える。
私ルークにはちゃんとした返事出してないと思うけど…。
でも帰りたいって思ったのは本当。
でも、今はどっちとも言えない…。

断ってはないよね?

一緒にいるって言ったし。

ルークには私の曖昧な心が読めたのかな?

「まぁ立ち話もアレだ、先に会談室へ行っているといい。」
「承知。いくぞ。」
「歌恋。お前は残れ。お前と話をしたい。」
「え?」
「…!?」
「どうしたルーク。さっさと行け。」
「…はっはい…。」

ルークは浮かない表情のままその場を立ち去った。

「お前はこっちだ。」
「え?あ。はい。」
「俺の部屋だ。適当に座れ。」

どうやら時空転送を使ったらしい。
一瞬でついた。…魔法スゲェ。

「お前を読んでいいか?」
「私を…読む?」
「ここに来るまでのこととか読んでみたい。」
「いいですけど?」

別に今までで変な出来事はないから見られても問題はない。

ライトさんの手が私の胸の上を覆う。

胸がっ!!!
っ!
えっ!???

ライトさんの腕が私の胸の中に入っていく。

「ほぅ。」
「あっ…。」

痛いようなもどかしいような不思議な感覚に襲われる。

「もういいぞ。」

ライトさんが手を抜く。

今ので私が読めたの?

「お前…」

記憶のことだろうか。

「意外と胸あるんだな。」
「はぁ!?」
「ハハッ冗談だ。」
「もうっ」
「実はお前に興味があってな。今日「明日会談を行う」と意地悪で命令を出したが、きっと本気で飛んでも、明日の早朝につくかつかないかだと思っていたのに、3時間もしないでくるもんだから何事かと思って。」

意地悪すぎる。
性格悪っ!

「で、どうやって来たか調べたら時空の狭間に穴があいていてな、誰かが転送魔法を使ったことが分かり、お前だけ何か違う感じがしたんで、お前だと思った。」
「勘ってこと?」
「あぁ。」

適当なやつだ…
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