運命ってありますか？

「え？」
「俺はお前が好きだぞ！歌恋」
「どぅも？」
「だが、お前は俺を好きではない！なんと悲しい事実だ…はぁ。」
「…？？？？」
「さてと。お前の心を見るとそろそろ気がついたんじゃないか？自分の気持ちに。」

自分の気持ち？

「俺はそろそろお邪魔かな。」

ライトはルークの肩をポンと叩き部屋を出た。

「えっと…あの」
「お前、ライトが好きなのか？」
「好きだけど…ルークの言ってる好きとは…」
「そうか。」

ルークは私の話を半分聞いて部屋を出ようとする。

「待って！」
「何だよ。」
「聞いて！」
「…。」
「私ね…ルークが好きみたい。」
「ライトも好きなんだろ。」
「ライトは好きだよ！でも、なんかルークの好きは違うの。」

ライトは友達として好き。
でも。ルークは…ルークは！！！

「私。ルークのことは恋愛感情…と、し、て。」

言ってる途中で恥ずかしくなってきた。
告白ってこんなに恥ずかしいんだ。
顔真っ赤だよね。

でも。ルークも私にちゃんと伝えてくれた！
だから！！！

「私はルークのこと恋愛感情として大好きです！」

言った。
達成感がすごい。

「やめろ。」
「え？」
「聞いてて恥ずかしいだろ！」

顔を真っ赤にさせてルークがこっちに向かってくる。

「きゃっ！」
「ばーか。」
「え？」
「俺はわがままだぞ。」
「知ってる。」
「独占欲すごいぞ。」
「知ってる…」
「お前を愛してる…。」
「私も大好き。」

さっきのライトよりも力強く、でもどことなく優しく抱きしめてくれた。

「えへへへ」
「ははっ。」


「あっついね～」

「ライト！！！」
「ライト様！？」
「見てたの！？」

「うん。がっつり」

「さいてーーーー。」

「うっせぇ。飯だってさ。」

「ご飯！？やったぁー」
「歌恋！」
「何さ」
「下品」
「だってご飯だよ？」
「わかったわかった。」

「じゃぁ行くぞ。」