運命ってありますか?
「おいっしぃ!」

この世界に来て食欲がすごくなった気がする。
多分前の二倍はあるだろうなぁ…。

「よく食うな歌恋。」
「食い過ぎ。」
「だって美味しいんだもん。」

ライトの笑い声と、ルークの呆れた声が部屋に響く。

「ルークだって私と初めて食事してる時すごかったじゃん!」
「あっあれはだなぁ…」
「うれしかったんです。だろ?」

ライトが笑いながら言う。

「ライト様!やめてください!」
「二人とも仲良くなったね。」
「「はぁ?」」
「ほら。息ピッタリ」
「「あのなぁ」」

なんだこいつら。
シンクロ率が半端ないぞ!?

「そうだ。あの二人は?」
「俺らと食べるのは気が引けるって言うから部屋で食ってるよ。」
「ふ~ん」

あ。それにライトとアレンは顔合わせるの辛いか…
アレンはまだ誤解したままだもんね…

「それはそうと、お前ら。」

ライトがニヤリと笑って

「ルーク。貴様の部屋はない!」
「はい?」
「用意しないぞ!」
「なんでですか!?」
「そこらの小娘にでも頼んで一緒に寝ればいいと思ってな。」

そこらの小娘って…

ん?

「私!?」
「もちろん」
「嫌だー!」
「いいだろ別に。」
「嫌だよ!!!ライト部屋用意してって!」
「やーだ」

ルークは私の方を向いて

「だそうだ。」
「拒否します!」
「いいじゃーん」

私は食事を終え、一人で部屋に戻ろうとすると後ろにルークがいた。

「なに!」
「同じ部屋だからついて行ってるの。」
「来ないでよ。」
「大丈夫!」
「何が大丈夫なのさ!」
「さぁね。」

とか、変な話をしているあいだに部屋についてしまった。

「はぁ。」

部屋に入ってベットにダイブするとルークが

「お前一人のベットじゃないんだが。」
「来るな!変態!」
「変態って…」
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