運命ってありますか?
「あなたなの!?」
「え?」
「ルークの女!!!!」

こっ怖い…。

「ルーシーやめろ。」
「嫌よ!私はずっとずっと生まれた時からルークが好きなの!!!!」

まじですかーーーー!?
生まれた時からって…。

「ルーシー…はぁ。」

ロイがため息をつく。

「私あなた嫌い!」

…。
嫌われてしまった。

「黙れ貴様ら。」

ライトが静かに冷たく言い払った。

「…。」

場が凍りつく。

「貴様ら俺の目の前で騒ぐな耳障りだ。しかもそこの女。」

ライトが睨みつけるさきはルーシーちゃん

「お前。歌恋に次口答えしてみろ。たとえ青の国の姫であっても、殺すぞ。」
「ひっ…」
「ちょっとライト。女の子に向かってそれは無いんじゃない?」
「だがな歌恋!俺は言っただろう!お前が好きなのだと!好きな女がこんなに言われて黙っている男がいるか!?」

みんなは唖然として、対等にライトとしゃべっている私を見る。

「だとしても殺すは言いすぎ!」
「うるさい!」
「なによ!」
「その唇塞いでやる!!!」
「んぅっ!?」

ライトが私の唇を唇で塞ぐ。
ライトはどうだという顔でルークを見た。

ルークの顔は今まで見たことないくらい怖かった。

「おい。ライト…貴様。」

「「「ルークやめろっ」」」

パシンッ

「歌恋?」

「最低。」
私はそれだけ言うと黒の国の自分の部屋を想像した。

「かれっ…」

「もぅっ!!!!最低!!!」

私は自分のベットでジタバタした。
とりあえず動かないと気が済まない。

ふと、机を見るとあの本があった。

パラパラと今まであったことを読み返す。
今も書き続けられる本の文字を追う。

『金の国の王は黒の国の王を怒らせてしまったらしく、それを止めようと青、黄の国の王は必死になだめる。青の姫は泣き続けそれに声をかける白の王。彼女のせいで金の王宮はめちゃくちゃになってしまった。…』

「私のせいって何よ!!!!」

私は本を床に投げつけた。
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