運命ってありますか?
「ルー…。」

二人とも気を失っている。
もしかしたら死んでるかも!?

「死んじゃダメーーー!!」
「殺すな。バカ。」
「ルーク…よかったぁ!」

思わず抱きつく。

「痛い!!!骨何本か折れてる!!」
「きゃー!!!大丈夫!?」
「大丈夫じゃねぇよ!お前のせいだよ!自己再生の力残ってないって…」

私が反省の意味を込めて軽くルークにキスする。

「あ。」
「え?」
「治った。」
「はぁ?」
「治ったんだって。」

そんなキスで治るわけ無いでしょ。
…でもさっきの私の力なら…。

「でも、コイツマジで死にかけてる。」
「ライト!?」

どうしよう!!

私がライトの手を握って「治れ!治れ!」と念じる。

するとライトがぴくっと動いた。

「死んでない。よかったぁあ。」
「うっ…。」
「ライト?大丈夫?」
「お前…何者だよ…」
「わかんないよー!生きてて良かった。」
「お前が殺しかけといて…。」
「だって、あんたがキスするからっ」

ライトはむすっとして

「俺だってお前にキスしたかったんだもん。」
「そんなこと言われても。」
「もう一回キスすれば完治するかも~」

ペシンッ

「痛い。」
「私はルークにしか、キスしないの!」

「じゃぁ歌恋今して」
「さっきしたじゃん!」
「おぼえてなぁぁい」
「死ねっ!」

私の横にルーシーちゃんがくる。


「ごめんなさい…。私のせいでこんなことに。」
「いいの。いいの。こいつら一回は懲らしめたいと思っていたから。」
「でもっ…。」

「あれ~なんかあったの?」
「本当ですね。」

聞き覚えのないこの声…ほかの国の王子様?

「初めて見る人もいる~」
「本当ですね。」

「初めまして。歌恋といいます。」

「かわいいね」
「本当ですね。」
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