何度でも、君にkiss。
家族として
トントン、とドアがノックされる。
ベッドの上で心地よいまどろみに浸っていた宙夢は上半身を起こし、「入っていいよ」と少し眠そうに言った。
入ってきたのは葵だった。
「葵…?どした…?」
葵が突然来たから少しびっくりした。
…あの日から俺達が面と向かって話したのは誕生日会の時だけ。
「あ、ごめん、起こしちゃった?」
「いや、大丈夫。…座ったら?」
葵は椅子に腰掛けた。
「あのね…今さらだと思うけど、私、もう一回宙夢とちゃんと話がしたくて…。」
あぁ…。
俺もこのままの状態がいいなんて思っていない。
向き合わなくちゃ、いけないのか。