何度でも、君にkiss。
向日葵、戸惑い。
夏休みが終わり、学校が始まった。
宙夢とは一緒のクラスではないから、少し寂しい。
「…おい?葵、ちょっと聞いてる?」
「ぇっ!あっ、ごめん、なに、毬?」
少しボーッとしてしまった。今話しかけてきたのは一番の親友の毬だ。
「だから…あのさ。」
毬はそこで声を落とし、ひそひそと囁いた。
「葵、宙夢と…兄妹になったの?」
「…っ。」
あぁ、宙夢の名字が変わったから、皆分かっちゃうんだ。
宙夢は『浜崎』から『桜庭』に変わった。
「…ほんとにそうなんだ…。あんたたち、どうなったの?」
「…別れたよ。そうするしかないじゃん。」