何度でも、君にkiss。
宙、決意、そして悲しみ。
―−―−
「あの、宙夢…くん居ますか?」
ケンカをしてしまった日から、もう1週間が経つ。
私は仲直りをしようと、宙夢のクラスへと足を運んだ。
…ケンカしたときは、いっつも私が謝って仲直りをしてる。
それが少し悔しくもあるけど、私が折れなければ、あの頑固な宙夢となんて仲直り出来ないのだから、しょうがない。
「宙夢くん!葵来てるよ。」
教室のドアから宙夢がひょこっと顔を出す。
「よう。どした?」
陽気な声を出す宙夢に内心ムカつきながら、私は「今日一緒に帰らない?」と宙夢を誘った。