何度でも、君にkiss。
私の凍っていた心が。ショックを受けすぎて固まっていた感情が弾ける音がした。
「自由なわけないじゃない!どうして?私は…私はっ…」
「宙夢くんを愛してるんでしょう?」
気付けば涙が頬を伝っていた。
「…うん。愛してる。どうしようもなく。宙夢だけを。」
素直にそう思った。
「なら、大丈夫よ。あなたなら大丈夫。」
お母さんは小さな子供に言い聞かせるように、何度も私に「大丈夫」と呟いた。
「葵、これだけは覚えておいて。愛は世界を変える。諦めちゃダメよ。死のうなんて考えちゃダメ。愛する人を守りなさい。愛する人の幸せを願いなさい。そして葵も幸せになって。生きて、ね?お母さんはあなたの幸せを心から願ってる。」
お母さんは穏やかに微笑んだ。
To be continued…