何度でも、君にkiss。


私の凍っていた心が。ショックを受けすぎて固まっていた感情が弾ける音がした。



「自由なわけないじゃない!どうして?私は…私はっ…」




「宙夢くんを愛してるんでしょう?」




気付けば涙が頬を伝っていた。




「…うん。愛してる。どうしようもなく。宙夢だけを。」




素直にそう思った。




「なら、大丈夫よ。あなたなら大丈夫。」



お母さんは小さな子供に言い聞かせるように、何度も私に「大丈夫」と呟いた。




「葵、これだけは覚えておいて。愛は世界を変える。諦めちゃダメよ。死のうなんて考えちゃダメ。愛する人を守りなさい。愛する人の幸せを願いなさい。そして葵も幸せになって。生きて、ね?お母さんはあなたの幸せを心から願ってる。」



お母さんは穏やかに微笑んだ。





To be continued…

< 44 / 50 >

この作品をシェア

pagetop