無題

「ちょっとシャンノ!パン屋の手伝いはどうしたの!?ジャックおじさんが困ってるんじゃない?」



 シャンノと呼ばれた少年は眠そうに目を擦りながら、まだ焦点の定まらない目を虚空に漂わせ宙に浮いた何かに向かって話をする。



「大丈夫。1時半からだから・・・あれッ!?クロハ、今何時だい?」



 慌てて、ようやく焦点の定まった目を、小さな人影向け問う。


< 4 / 47 >

この作品をシェア

pagetop