ねぇ、こっちみてよ?
タイトル未編集
出会い
4月。それは出会いの季節。
そして高校生としての道を歩くスタート。
この物語の主人公、宮下春菜は期待と不安を抱えながら
これから通う高校、栄開高校の生徒玄関に入る。
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うわぁー・・・めっちゃ緊張するんだけどっ!!
私は小学校、中学校と転校を繰り返してきた。
パパは証券会社に働いているから転勤族。
小1~5の時は無邪気で明るい子だったけれど
6年生になった時2回目の転校が決まって
新しい学校に入ったもののなかなか馴染めずにいた。
中学2年生になったときもまた転校が決まって
それからというものの“転校生”という壁がいつもあって
変に気遣ったり表に出たくないという思いがあった。
目立たない子―――
そう、私はいわゆる陰キャと周囲から言われるようになった。