紅いピアスの眠り姫
1章
僕と彼女の出逢いは
ちょっとした偶然からなるものだった。
その日僕は交通事故で怪我をした
母のお見舞いで病院に来ていた。
先に病院に着いていた父のメールでは
『母さんは大丈夫なので、落ち着いて来なさい。 201号室です。』
とのことだった。
201号室の前に着き、コンコンとドアをノックして入ると、そこには僕と同い年くらいの少女がいた。