紅いピアスの眠り姫


「ふーん。君は損してるわ。」


彼女の反応は僕にとって予想外だった。



別に励まして欲しかったり、労って欲しかった訳ではなかったが、彼女に軽蔑された気がした。




「ぼ...僕が損している??」



ようやく僕から出た言葉は動揺を隠しきれていなかった。

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