紅いピアスの眠り姫
2章


彼女の言葉は、僕にとっては難しかった。



「それが僕の経験だとしても、僕にとって影響力のあるものだとは思えない。

僕は夢を持たずに、ただ成り行きに任せて適当に過ごし、周りに上手く流されながら生きて行くんだ。」



自分の進路を考える中で、ずっと心の中で思っていたことを初めて口にした。
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