紅いピアスの眠り姫


子供のように歯を見せて彼女が笑った。



「貴女は夢がありますか?」



僕が尋ねると少し困った顔をした後に
胸を張って答えた。



「あるわよ。たーっくさん」



「だけど...叶うかは分からないわ。」



この一言に僕は固まった。
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